いつも無地市場をご利用くださいまして誠にありがとうございます。
無地市場を運営しております、合同会社NEX代表の関将司と申します。
無地市場は今年で14期目を迎えることが出来ました。心より感謝申し上げます。
この度、2019年12月より中華人民共和国にて発生いたしました、新型コロナウイルスの感染症でお亡くなりになられた方々、ご遺族の皆様に謹んで哀悼の意を表します。
また、現在も感染症拡大防止のため、医療現場の最前線で従事されていらっしゃる医療関係者様には、心より感謝を申し上げると共に敬意を表します。
思い起こせば、弊社は2007年に創業し、すぐ翌年の2008年9月にリーマンショック、2011年3月の大震災直撃など、多くの困難がありました。
特に、2011年3月、私たちはとてつもなく大きい大震災に見舞われましたことは記憶に新しい出来事です。
無地市場は宮城県仙台市に事業所があり、3月11日もいつもと変わらず、発送の準備をしていた最中に地震がやってきました。
窓の外の建物はぐらぐら揺れている。
棚は倒れ、警報器の音。電気は消え、廊下は真っ暗。
着の身着のまま、とにかくビルから脱出。
近くの小学校へ避難。今置かれている状況がわからない。
電話はつながらない。子供の安否は?
津波がきた?火事が起きている?崩壊?
あの日、突然に突き付けられた状況、これからどうしたら良いのか、不安だらけの毎日でした。会社は存続できるのだろうか、雇用は維持できるのだろうか。
その前に、生きていけるのだろうか。
地震から3日後、ようやく繋がった電話で、3月11日に発送する予定だったお客様やご注文を頂いているお客様1件1件に発送が出来ない状況を伝えました。
すると、
「商品はいらないから、注文代金受け取って。何かに使って!」
「私はいらないから、注文した商品を南三陸に届けてあげて。」
「がんばれ!頑張ろう!」
沢山の励ましのお言葉や元気を頂きました。
また、あの時は満足に食べ物が購入できない状況でした。
食料を探しにコンビニにいっても食品は置いてありません。
1時間並んでも、パン1つだけという状況でした。
ですが、そこでも、
「私は大丈夫だから、これあげる。」
「これ譲ります。」
大震災の時は、周りが周りを助け合い、支えあっていく光景でした。
今コロナウイルスよって、日本の置かれている状況や、世界が置かれている状況を見れば震災時の状況とは大きく異なります。
あの時は、これから復興していこうと、微かながらに先が見える状況でしたが、今はいつ収束するかわからなく、先の見通しのたたない状況です。
震災時と今では置かれた立場が違うと思いますし、それは承知しています。
だからこそ、あの時を経験した私たちには今何が出来るのかを考えました。
弊社の企業理念は
「私たちが提供した商品・サービスによって、人に元気・勇気・自信・幸せを与えられる企業である」
という理念のもとに、運営しております。
この状況で、どのように元気を与えられるか、企業としての与えられた課題は何なのか。
洋服で、バッグで、帽子で一体何が出来る?
そもそも、外出が自粛。服で元気や安心、幸せを与えられるのか。
自粛でも大人は会社に行く。留守番が出来ない子供たちは、学校に預けられる。
でもマスクは手に入らない。
そこで私たちは、余っているTシャツなどでマスクを作り、配布しようと行動に移しました。
まずは、余ったTシャツなどを用いて自社工場でマスクを製造してみました。
マスクのゴムが手に入らない為、紅白帽子のゴムや補強テープなどをかき集め、色も形も不ぞろいですが、とりあえずマスクが完成しました。
よし、これを無償で配っていこう。
ですが、自社工場では満足の行く機器、場所、人員が取れず、慣れない作業の為、1日8時間みっちりマスクを製造しても、1日の生産が50枚程度しか作れませんでした。
このままでは、継続して行えない。
そう思い、一旦、マスクの製造を取りやめることにしました。
次はマスクを仕入れて、配るという方法を考えましたが、原価の上昇もあり業者価格でも不織布のマスク1枚70円以上が相場になっておりました。
私たちも、コロナウイルスの影響なのか、注文件数はもちろん、売上も減っているので、マスクを購入して皆に配り喜んでもらえても、このまま続けたら企業が存続できなくなってしまう。
企業が存続できないなら、結果、継続して支援が出来ない。
そこで、私たちも存続できて、マスクも製造して配れる方法を模索していきました。
まずは、マスクを作る工場や在庫を保有している工場探し。
そして価格帯。
弊社もコロナウイルスの影響により、イベントの中止などによりグッズの制作がなくなり、深刻な状況に陥り、日本政策金融公庫に借入をしたばかり。支援していくためには、利益を出さなくてはいけないということ。
今から1年以上はコロナウイルスの収束はしないという前提で動く。
これだ!
私は、全員を支援するという大きなマスではなく、もっと身近に、まず今目の前の支援をしていこうと決めました。
まずは、近隣の小学校・幼稚園・保育園の子供たちだけでも支援する。
今現在、仙台市では通常通り新学期が始まる予定だ。しかし、マスクが手に入らない状況である。
学校が始まっても、マスクがなければ安心できない。
しかし全員がマスクをすれば感染率も下がる。
学校も机を離すなど対策をとっているはずだ。
一人2枚、洗えるガーゼマスク。
近隣の小学校2校、幼稚園3園、小さな保育園や支援学校など。
ざっと2000枚以上。
これなら支援できる!
支援を続けるためには本業も含め利益を出す。
大人用のマスク、子供用のマスク、アパレルらしくファッション性があり、おしゃれでかっこいい、かわいいものを作る、仕入れる。
それを、利益がでる価格帯で出来るだけ安く販売する。
マスクが売れた利益で、またマスクを作り、違う学校や園を支援する。
これなら継続して支援ができるはず。
マスクがある安心感、学校で友達と会える喜び、外で遊べて元気が養われる。
コロナウイルスが収束したら、この子供たちが元気で遊びまわれる環境にしていきたい。
未来を背負う子供たちなのだから。
今は苦しいけれど、明けない夜は無いし、やまない雨もない。
手はずは整えた。
4月10日第1便のマスクが届く!
届いたらすぐに配ろう。
きっと、政府も動いている。
だけれど、政府は車体が大きい。
私たちは中小零細企業。車体は小さい。小回りもきく。
今目の前を変えていく。
今や日本だけではなく、世界中が苦しい状況だ。
まずは、目の前の1000人。
やっていこう。
動かなきゃダメなんだ。
ここまでお読み頂き感謝申し上げます。
今、私たち人類は本当に未曾有の困難の壁に当たっていると思います。
この日本国に於いても、オリンピックの延期、外出自粛、イベント中止、非常事態宣言、刻一刻と私たちを蝕んでいくかのようです。
やり場のない怒りや不安。
誰に対して、何に対して、この怒りや不安を吐き出したらよいのか。
きっと皆さん同じ気持ちでいるのだと思います。
戦後の復興・バブル崩壊・リーマンショック・大震災など、これまでに多くの困難に立ち向かってきた中で、沢山の犠牲がありました。
その無念さと悔しさ、悲しさは推し量れないくらいの想いだったのだと感じます。
しかし、私たちはあの大震災で生かされました。
スタッフの義父は津波に流されて亡くなりました。
別のスタッフの家は津波で全壊しました。
あの日もまた、私たちは行き場のない怒りや悲しみ・不安を抱えてました。
ですが、私たちは生きています。
神様がいらっしゃるのであれば、これは、きっと私に与えた試練であると思うのです。
あの時の津波でも、このコロナウイルスでも、生きたくても生きられなかった方の無念を背負い、今を生きています。
だからこそ、今私たちは目の前の支援を行い、大きな支援が出来るように努力をしていかなければと感じるのです。
今すぐに出来ることを。
悩んでも明日はやってきます。
マスクを全員に配れず不公平かもしれませんし、賛否両論あることは重々承知しております。
ですが、必ず大きな支援にしていきます。
その上で、大変おこがましいですが、大人用のマスク、子供用のデザインされた可愛いマスクの販売も行います。
誰でもマスクを安く正当な金額で購入できる環境を整え、マスクで得た利益でまたマスクを製造します。
そして、さらなる支援していきます。
無地市場でのマスクの販売やサイトへの掲載は4月10日前後を予定しております。
もちろん、困っている方の足元を見るような商売は絶対にいたしません。
マスクは、
・洗えて使いまわしの出来るおしゃれなポリウレタンマスクが200円前後
・洗えて使いまわしの出来る子供用かわいいガーゼマスクが150円前後
を予定しており、マスクの在庫も出来る限り増やします。
これから長い闘いになるはずです。
だからこそ、継続が必要になると思います。
一人一人、一社一社ができることを。
どうか、また新しい洋服を身にまとい、遊びに、デートに、お出かけに、元気な日常に戻れることを願います。
合同会社NEX 代表 関 将司
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